「今年こそジムに通う!」と契約したのに、気づけば行かなくなっていた——。そんな経験はありませんか?
安心してください。ジムが続かないのは、あなたの意志が弱いからではありません。研究データを見ると、ほとんどの人が同じところでつまずいています。
この記事では、ジム通いの「続かない現実」をデータで確認したうえで、習慣化の考え方を使った続けるためのコツを紹介します。
この記事のポイント
- 新しくジムに入った人の約6割が3か月以内にやめている
- 最初の1年で週2回以上通えた人は2割に満たない
- 続くかどうかは「最初の3か月」と「仕組み」で決まる
データで見る「ジムが続かない」現実
新しくジムに入った100人のうち、続いている人は?
Sperandei ほか(2016)ブラジルのジム会員5,240人の記録より。会費の支払いをもとにした集計
新規会員の63%が3か月以内にやめる
ブラジルのフィットネスクラブで、約10年間に入会した5,240人の記録を調べた研究があります。その結果、新規会員の63%が3か月目までにやめ、12か月以上続けた人は4%未満でした。
※この研究は「月会費を払い続けたか」で判断しているので、実際には「会費は払っているけど行っていない人」も含まれている可能性があります。
週2回以上通えた人はわずか17%
ノルウェーのオスロで、運動初心者の新規会員250人を1年間追いかけた研究では、最初の1年間を通して週2回以上運動できた人は17%でした。多くの人は「行ったり行かなかったり」をくり返していたそうです。
つまり「週2回通えている」だけで上位2割
このデータから言えるのは、ジムに定期的に通えている時点で、かなりすごいということです。「週5で通えない自分はダメだ」と思う必要はまったくありません。
僕もやめかけたことがあります
筋トレを続けていたある年の冬、仕事が忙しくなって2週間ジムに行かない時期がありました。久しぶりに行こうとしても「今さら行っても…」と腰が重く、正直このままやめてしまうかもと思いました。
そのとき、行く日を「月曜と木曜の仕事帰り」と決め直し、最初の1回は着替えてストレッチだけして帰ることにしました。それで少しずつ元のペースに戻れました。この経験が、次に紹介するコツのもとになっています。
ジムを続けるための5つのコツ
1. 最初の3か月は「行くこと」だけを目標にする
やめる人が一番多いのは最初の3か月です。この時期は、重さや回数より「ジムに行った」という事実を積み重ねることを優先しましょう。着替えてストレッチだけして帰る日があってもOKです。
2. 曜日と時間を先に決めておく
「時間ができたら行く」だと、ほぼ確実に行かなくなります。「月曜と木曜の仕事帰り」のように、行く日をカレンダーに入れてしまいましょう。習慣化では、これを「実行意図」と呼びます(習慣化のコツはこちら)。
3. リマインダーを使う
ジムの会員を対象にした実験では、毎週リマインダーのメールを送っただけで、ジムに行く回数がはっきり増えました。しかも、メールを受け取ってから数時間以内に反応する人が多かったそうです。スマホのリマインダーやカレンダーの通知を、ジムの日に合わせて設定しておくだけでも効果が期待できます。
4. 完璧を目指さない
行けなかった日があっても、次の予定日に行けば問題ありません。続かない人の多くは、1回休んだことをきっかけに「もういいや」となってしまいます。「休んでも戻ればOK」と最初から決めておきましょう。
5. 家でもできる「保険」を用意する
雨の日や忙しい日は、どうしてもジムに行けません。そんな日のために、家で5分だけできるメニューを決めておくと、運動の習慣そのものが途切れません。
トレーニング中に集中するコツ
- その日のメニューを先に決めておく:ジムで「何をしよう」と迷う時間がなくなります
- スマホは記録用だけにする:SNSを見始めると、休憩時間がどんどん延びます
- やった内容を記録する:前回より少しでも伸びると、それ自体がモチベーションになります

まとめ
- ジムは多くの人が3か月以内にやめるもの。続かないのは普通
- 週2回通えれば上位2割。自分を責める必要はない
- 曜日を決める、リマインダーを使う、休んでも戻る。仕組みで続ける
参考:Sperandei S et al. (2016) Journal of Science and Medicine in Sport/Gjestvang C et al. (2021) Journal of Sports Science and Medicine/Calzolari G, Nardotto M (2017) Management Science