筋トレ、早起き、勉強、読書…何度「始めて」「やめて」をくり返したか分かりません。そんな僕でも、noteは2,000日以上毎日投稿を続けることができました(現在は毎日投稿を休止中)。
続けてきて分かったのは、習慣が続かないのは意志が弱いからではないということ。続かないのには、ちゃんと理由があります。
この記事では、僕が実際にハマってきた「続かない12の理由」と、その対策をまとめました。
この記事のポイント
- 続かない原因の多くは「完璧主義」と「やりすぎ」
- やる気を待つのではなく、「いつ・どこで・何分」を先に決める
- 大事なのは毎日続けることではなく、やめても戻ってくる「再開力」
そもそも習慣になるまでには時間がかかる
新しい行動が「習慣」になるまでの日数
Lally ほか(2010)。人や行動によって大きな差がある
イギリスで行われた研究では、新しい行動が「意識しなくてもできる」状態になるまでに、平均で約66日かかりました(人や行動によって18日〜254日と大きな差がありました)。
つまり、3日や1週間で「続かない」と感じるのは当たり前。脳はもともと変化を嫌い、エネルギーを節約したがるものです。三日坊主は、意志の弱さではなく自然な反応なのです(くわしくは何故、人は三日坊主で終わるのかで書いています)。
理由1:完璧を目指している
「完璧にやらないと意味がない」と思っていると、一度崩れた瞬間に「もういいや」となります。これがリセット思考です。
対策:100点ではなく70点でOKにする。サボりたい日は1分だけやる。100点を目指して3日で終わるより、70点で1か月続けるほうがずっと価値があります。
理由2:最初から頑張りすぎている
初日からガッツリ30分。やる気があるうちはいいのですが、翌日には疲れて、そのまま三日坊主に…。
対策:最初の3日間は「3分以下」でやめる。「もう少しやりたい」と思うくらいで終わると、次の日もやりたくなります。
理由3:毎日やろうとしている
「毎日やらなきゃ」というプレッシャーは、思っている以上に重いものです。
対策:最初から休む日を予定に入れておく。週3回でも、ゼロにしなければ立派な習慣です。休むのは「サボり」ではなく「戦略的な休み」です。
理由4:気分に任せている
「気分が乗ったらやろう」と思っていると、ほとんどの日は気分が乗りません。やる気は、待っていても来ないのです。
対策:順番を逆にする。「動く」→「やる気が出る」です。ストレッチ1分、ペンを握るだけ、でもいいので、まず手をつけてしまいましょう。始めると気分がついてくる現象は「作業興奮」と呼ばれています。
理由5:「いつやるか」を決めていない
「やろうと思ってたのに、また忘れてた」——いつやるか決めていないと、脳は「後でいいや」と判断します。
対策:今ある行動とセットにする。
- 歯を磨いたら、5分ストレッチ
- コーヒーを淹れたら、スクワット10回
- 夜9時になったら、読書
「〇〇したら△△する」と決めておくと、毎日自動で動けるようになります(if-thenプランニングとも呼ばれます)。
理由6:環境が整っていない
運動ウェアがすぐ出せない、ジムが遠い——準備に手間がかかることは、やらなくなります。意志は環境に勝てません。
対策:すぐ始められる環境を作る。ウェアを玄関に置く、机の上に本を開いて置いておく、「机の前=勉強」「ベッドの横=読書」と場所を固定する、などです。
理由7:成果を急いでいる
「3日で変わりたい」という気持ちは分かります。でも、体も習慣もゆっくり変わるのが自然です。
対策:比べるのは昨日の自分。昨日より1%進めばOK。「0→100」ではなく「1→2」を積み重ねましょう。1週間変わらなくても、やめなかった人が最後に勝ちます。
理由8:理想が高すぎる
理想だけを見ていると、今の自分がどんどん嫌になります。「全然ダメだ」という気持ちは、やる気を一番削る原因です。
対策:スタートラインに立っただけで自分を褒める。できた日は褒め、できなかった日は責めない。自分を許せる人が、一番遠くまで行けます。
理由9:他人と比べている
SNSで「毎日走っている人」を見ると落ち込む。でもそれは、やる気ではなく自己否定をしているだけです。
対策:誰かの100点より、自分の+1%を見つける。昨日より1回多くできたら、それは立派な成長です。
理由10:やめる理由を探している
雨だから、眠いから、今日は特別だから…。脳は言い訳の天才です。しかも、どれも正しそうに聞こえます。
対策:言い訳が浮かんだら、その言葉をメモする。書き出すと「雨の日は家でやればいい」など、解決策が見えてきます。
理由11:記録していない
頑張っているのに手応えがないのは、進歩が見えていないからかもしれません。
対策:1日1行でいいので記録する。カレンダーに〇をつける、スタンプを押す、アプリに残す。「続いている自分」が目に見えると、それ自体がご褒美になります。僕の場合は、noteが記録そのものでした。
理由12:ご褒美がない
子どもに「勉強が終わったらアイス」と言うように、大人にもご褒美は効きます。逆に「やらないと罪悪感」だけで続けようとすると、その行動自体が嫌いになります。
対策:運動のあとに好きな飲み物、読書のあとにゲーム、など楽しみをセットにする。「やる→いいことがある」というループを作りましょう。
いちばん大事なのは「再開力」
続く人と続かない人の違い
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↺ 続く人は「休む→戻る」が早い
続かない人:やる → 休む → 自分を責める → やめる
ここまで12の理由を紹介しましたが、僕がいちばん伝えたいのはこれです。
続ける=1日も休まないこと、ではありません。
三日坊主でも、3日はやれた。問題は、やめた自分を責めてそのまま終わってしまうことです。続いている人は、何度もサボっています。ただ、戻ってくるのが早いのです。
- 1日忘れても、次の日にカレンダーに〇をつける
- 「途中で止まるのも想定内」と最初から決めておく
- 小さな約束を守るたびに、自分を少し信頼できるようになる
そして、続けているうちに習慣は少しずつ重くなっていきます。5分のつもりが30分に、気軽だったはずが準備が増えて…。ときどき「軽く戻す」見直しをすることも大切です(定期的に習慣を見直す理由、余白が習慣の8割もどうぞ)。

まとめ:今日からできる3つのこと
- ハードルを極端に下げる:やることは1つだけ、1分だけでOK
- 「いつ・どこで」を決める:今ある行動とセットにする
- 記録して、休んでも戻る:〇をつけるだけでいい
筋トレを続けるコツは筋トレが続かない人へ|僕の7つのコツでも紹介しています。
参考:Lally P et al. (2010) How are habits formed: Modelling habit formation in the real world. European Journal of Social Psychology