「今年こそ運動する」「もっと本を読む」——こうした目標は、気持ちは伝わるものの、何をどこまでやればいいのかがあいまいです。あいまいな目標は、続きません。
目標をはっきりさせるのに役立つのが「SMART(スマート)」というフレームワークです。この記事では、その5つの要素と、実際の目標の作り方を紹介します。
この記事のポイント
- SMARTは具体的・測れる・達成できる・関連がある・期限があるの頭文字
- あいまいな目標を、行動できる目標に変えるためのチェックリスト
- 習慣化では、最初は小さめに設定するのがコツ
SMARTの5つの要素
SMARTは、1981年にジョージ・T・ドランがビジネス誌で紹介したのが始まりとされる考え方です。今では仕事だけでなく、個人の目標づくりにも広く使われています。
| 頭文字 | 意味 | チェックする質問 |
|---|---|---|
| S:Specific | 具体的 | 何をするのか、はっきりしているか? |
| M:Measurable | 測れる | できたかどうか、数字で確かめられるか? |
| A:Achievable | 達成できる | 今の自分に無理のない大きさか? |
| R:Relevant | 関連がある | 本当に叶えたいことにつながっているか? |
| T:Time-bound | 期限がある | いつまでに、いつやるか決まっているか? |
あいまいな目標をSMARTにしてみる
目標をSMARTにすると
before「今年こそ運動する」
→
SMARTでチェック何を・どれだけ・いつまでに?
→
after「11月末まで、平日夜に週3回ジムで30分」
例1:運動
before:「今年こそ運動する」
after:「11月末まで、平日の夜ご飯のあとに週3回、ジムで30分トレーニングする」
例2:読書
before:「もっと本を読む」
after:「年内に習慣化の本を2冊読む。毎晩寝る前に10ページ読む」
例3:ダイエット
before:「痩せたい」
after:「3か月で体重を2kg減らす。そのために毎食タンパク質をとり、夜のお菓子をやめる」
習慣化で使うときのコツ
- Aは「小さめ」に:最初から高い目標にすると続きません。「これなら確実にできる」くらいから始めて、慣れたら上げていきます(習慣が続かない12の理由と対策)
- Tは「期限」と「タイミング」の両方:「11月末まで」に加えて、「夜ご飯のあと」のように毎日のいつやるかまで決めると、行動に移しやすくなります(if-thenプランニング)
- Mは記録とセットで:測れる目標にしたら、カレンダーやアプリで記録して進み具合を見えるようにします

まとめ
- SMART=具体的・測れる・達成できる・関連がある・期限がある
- あいまいな目標を、「いつ・何を・どれだけ」に言い換える
- 習慣化では、最初は小さく始める
参考:Doran GT (1981) There's a S.M.A.R.T. way to write management's goals and objectives. Management Review